適応障害で毎日がつらくて仕事が続けられない…そんな人に読んでほしい
新しい職場に配属されてから、毎日が緊張と不安の連続で、朝が来るのが怖くなっていきました。なんとか頑張らなければと無理を重ねていたものの、次第に心と体がついていかなくなり、仕事を続けることができなくなりました。そんな私が医師に「適応障害」と診断されたとき、自分を責める気持ちと安堵が入り混じっていました。今回は、退職という選択を経て、再び前を向くまでの私の経験をお伝えします。悩んでいる方の支えになれたらうれしいです。
適応障害と診断される前、職場で何が起きていたか
新しい部署では、慣れない業務に加え、上司からの過度なプレッシャーと孤立感がありました。小さなミスでも強く叱られ、自分だけが責められているように感じる日々が続きました。相談できる相手もおらず、気づけば出勤するだけで吐き気がするほど追い詰められていました。周囲と雑談する余裕もなくなり、休憩時間も居場所がないように感じて孤立していきました。職場にいるだけで常に緊張していて、心も体もすり減っていたのに、誰にも気づいてもらえないことが一番つらかったです。
我慢しすぎた結果、心も体も限界に近づいていた
仕事を辞める直前まで、「まだ頑張れる」と自分に言い聞かせていました。小さな不調はすべて「気のせい」や「甘え」と思い込もうとして、どんどん無理を重ねてしまったのです。でも実際には、心も体も悲鳴を上げていて、もう少しで完全に崩れてしまうところでした。限界に気づいたときにはすでに遅く、何も手につかなくなって初めて、自分がいかに無理をしていたかを思い知りました。
限界だった」と後から気づいた心と体の変化チェックリスト
あとから振り返ると、限界のサインはずっと出ていました。やる気が出なかったり、夜眠れなかったり、涙が止まらなかったり。それでも「自分が弱いだけ」と思い込んで、頑張り続けてしまいました。仕事のことが頭から離れず、体にも不調が現れていたのに、自分を責めることしかしていなかったのです。心と体はつながっていて、小さな変化を見逃さないことが本当に大切だと今では感じています。
時期 | 心の状態 | 体の変化 | 当時の自分の思考 | 今だからわかるサイン |
1ヶ月前 | やる気が出ない | 食欲が少し減る | 「ちょっと疲れてるだけ」 | 軽いうつ症状の始まりだったかも |
2週間前 | 仕事が頭から離れない | 寝つきが悪い | 「責任感がある証拠」 | 強いストレス反応の初期だった |
1週間前 | 感情が不安定 | 朝に動悸が出る | 「気持ちの問題だから頑張らないと」 | 無理に自分を叱咤していた |
数日前 | 涙が出て止まらない | 呼吸が浅くなる | 「もう限界かもしれない」 | 心身ともに完全な警告サインだった |
限界当日 | 頭が真っ白になる | 身体が動かない | 「もう無理。全部放り出したい」 | 即時の休養と支援が必要な状態だった |
通勤のたびに動悸がして、朝が来るのが怖かった
朝起きると胸がザワザワして、会社に行くことを考えるだけで動悸が止まらなくなっていました。電車の中では呼吸が浅くなり、途中で降りたくなることもありました。毎朝が苦痛で、「また今日も仕事か…」と思うたびに、心が押しつぶされそうになっていたのです。目覚ましが鳴るのが怖くて眠れなくなり、少しずつ生活リズムも崩れていきました。そんな毎日が続き、心も体も限界に近づいていたのだと思います。
仕事は好きだったのに、職場の雰囲気に適応できなかった
仕事は好きだったけど、職場に合わなかったと気づいた瞬間のまとめ
好きだったこと | 職場でつらかったこと | 最初に出た違和感 | 続けて気づいたズレ | 最終的に感じたこと |
お客さんとのやりとりが楽しかった | 上司の言葉がきつくて萎縮した | チームに意見が言いづらかった | 「正論」が強すぎる文化に疲れた | 仕事は好きでも、この空気の中じゃ無理だと思った |
商品やサービスに誇りを持てた | 雑談・昼休みのノリが合わなかった | 周囲のテンションについていけなかった | ずっと“浮いてる”感じがあった | 「合わない=悪い」じゃないと気づいた |
成果を出せたときは嬉しかった | 結果よりプロセス重視で窮屈だった | 褒められるより注意ばかりされていた | 成果が無視される空気に納得できなかった | 「このやり方じゃ自分が潰れる」と限界を感じた |
「空気を読む」のが当たり前な環境が、どんどん苦しくなった
仕事を辞めるという決断と、その後の生活
「辞める=逃げ」じゃなかった。自分を守るための選択だった
辞める=逃げ」ではなかったと気づけたきっかけの記録
タイミング | 当時の自分の気持ち | 周囲の言葉・反応 | その後の心の変化 | 今感じていること |
退職を決めた直後 | 「自分は弱いのかも…」と落ち込んだ | 「よく決断したね」と言ってくれる人もいた | まずは休もう、という気持ちに切り替えられた | 逃げたんじゃなく、“守った”んだと今なら思える |
休み始めて数日後 | 罪悪感が強くて、時間の使い方に迷っていた | 誰も責めてこない現実に少し救われた | 朝に動悸が減り、安心して眠れるようになった | まずは「心を休める」って本当に大事だった |
支援制度を調べ始めた頃 | 「やっぱり働かないと…」と焦りが戻った | 「焦らなくていい」と支援員の言葉に救われた | “不安”を口に出せるようになった | 環境が整えば、働く気持ちは自然に湧いてくる |
最初は不安ばかりだったけど、少しずつ気持ちが落ち着いてきた
退職後に利用したサポート制度や支援サービス
支援制度は個人の状況や地域によって異なる部分もあるため、まずは公的機関の正確な情報を確認するのがおすすめです。
退職後に実際に使って助けられたサポート制度一覧
支援内容 | 活用したサービス | どんな人におすすめか | 受けてよかった点 | 注意点・ポイント |
金銭的サポート | 傷病手当金 | 会社員で休職中・退職直後の人 | 給与の約2/3が支給され安心できた | 医師の診断書と会社の書類が必要なので準備は早めに |
再就職支援 | 就労移行支援 | 働きたいけど体調に不安がある人 | 実際の職場体験やサポートが心強かった | 利用には障害者手帳か診断書が必要 |
情報・制度相談 | ハローワークの専門窓口 | 公的制度を調べたい人 | 担当者に聞けて不安が減った | 担当者によって対応に差があるため相性も大事 |
精神面のケア | 心療内科・カウンセリング | 話すことで気持ちを整理したい人 | 「どうしてつらいのか」を一緒に考えてもらえた | カウンセリングは保険外もあるので費用確認を |
就労移行支援、傷病手当金、心療内科との併用が心の支えに
「また働きたい」と思えるようになるまでにやったこと
焦らず、自分のペースで「小さな挑戦」を繰り返した
焦らず進めた“小さな挑戦”とその効果の積み重ね
チャレンジしたこと | 最初の気持ち | やってみた感想 | 気づけた変化 | 続けるコツ |
朝決まった時間に起きる | 面倒だけどやらなきゃ… | 起きられた日はちょっと気分がいい | 生活リズムが整うと心も安定する | 無理せずアラーム1本から始める |
コンビニまで出かける | 外に出るのがちょっと怖い | 短時間なら大丈夫だと思えた | 外の空気を吸うだけでリフレッシュ | 時間帯は人の少ない朝が◎ |
スマホの通知をオフにする | 不安だけど試してみよう | 気が散らずに落ち着けた | 自分の時間を取り戻せた感覚 | 勇気を出してまず1日やってみる |
日記にひとこと書く | ネガティブなことしか出ない…? | 意外と書けた。気持ちの整理になる | 感情の波に名前がつくようになった | 書かない日があってもOKと決めておく |
通勤のリハビリ、趣味の復活、1日1つの予定から始めた
理解ある職場との出会いで、自分を責めずに働けるように
“理解ある職場”と出会って変わった自分の感じ方と行動
前の職場で感じていたこと | 今の職場での対応 | 働き方の変化 | 気持ちの変化 | 続けられる理由 |
休みを言い出すのが怖かった | 体調優先で調整してもらえる | 自分のリズムで仕事ができる | 不安よりも「任せてもらえてる」と感じる | “人として見てもらえている”安心感 |
ミスを責められた | フォローが当たり前の文化 | ミスを恐れずに動けるようになった | 自分を否定しないで済むように | ミス=成長の一部と捉えてくれる |
同調圧力がつらかった | 一人ひとりの事情が尊重される | 無理せず自分のペースでできる | 他人と比べることが減った | 比較されないことが一番の心の余裕 |
頑張り続けることが正義だった | 休むのも働くのも“選んでいい”雰囲気 | 緊張しすぎず働ける | 仕事を「続けたい」と思えた | 働ける日を大事に思えるようになった |
気を使わなくてもいい職場があることを初めて知った
働きづらさを感じている人におすすめの転職サービス
職場の人間関係や体調、環境の問題で「働きづらさ」を感じている方にとって、自分に合った転職サービスを選ぶことはとても重要です。無理なく働ける職場を見つけるためには、障害や特性に寄り添ったサポートが受けられるサービスを活用するのが効果的です。ここでは、精神・発達障害や体調面に不安を抱える方にも安心して利用できる、厳選された転職支援サービスをご紹介します。それぞれの特徴を比較し、自分にぴったりのサポートを見つける参考にしてください。
働きづらさを感じる人向け 転職支援サービス比較表
サービス名 | 主な対象 | 特徴 | サポート内容 | おすすめポイント |
dodaチャレンジ | 精神・発達・身体障害のある方 | 専任エージェントが就職先を提案 | 面談・求人紹介・面接対策 | 配慮がある職場に出会いやすい |
LITALICOワークス | 障害や病気のあるすべての方 | 働く前の“準備”に強い | 就労移行支援+就職サポート | 生活リズムやビジネスマナーから学べる |
ランスタッド | 一般転職希望者、障害者向け部門あり | グローバルな求人も多数 | キャリア面談・求人紹介 | 大手ならではの幅広い選択肢 |
atGP | 障害者手帳がある方中心 | 高品質の求人多数、エージェント制 | 履歴書添削・面接同行など | 面接同行や条件交渉まで任せられる安心感 |
ミラトレ | 精神障害・発達障害の方に特化 | 実践型の就労移行支援 | 職場体験・訓練+就活サポート | 「働く前に試せる」から不安が少ない |
dodaチャレンジ|職場環境とメンタルの両面でサポートしてくれる
dodaチャレンジは、精神・発達・身体障害のある方を対象に、職場環境とメンタル面の両方を重視した転職支援を行っています。専任エージェントがヒアリングを通じて、働きやすい職場環境や必要な配慮を整理し、マッチする企業を紹介。履歴書添削や面接対策も丁寧に行い、就職後の不安も軽減してくれます。「働けるか不安」という方にとって、企業との調整やサポート体制が整っているdodaチャレンジは心強い味方となります。
関連ページ:dodaチャレンジの口コミは?障害者雇用の特徴・メリット・デメリット
LITALICOワークス|適応障害でも働ける準備を一緒にしてくれる
LITALICOワークスは、適応障害やうつ病などで働くことに不安を感じている方に対し、働けるための「準備期間」を大切にした就労支援を提供しています。自己理解や生活リズムの安定、コミュニケーショントレーニングを段階的に行い、無理なく働く力を育てていきます。いきなりの就職を急がず、自分に合ったペースで進められるのが特徴。就職後も定着支援が続くため、「続けられる」ことをしっかりサポートしてくれます。
関連ページ:LITALICOワークスの口コミ・評判|利用者が語るリアルな声と就職支援の実力
ランスタッド|無理のない働き方を重視する求人が探せる
ランスタッドは、国内外の大手企業や外資系企業との強いつながりを持つ人材サービスで、一般の転職希望者はもちろん、障害者向けの支援部門も設けられています。時短勤務や在宅勤務、柔軟なシフト対応が可能な求人が多く、体調やライフスタイルに合わせた無理のない働き方を選ぶことができます。キャリア面談では、働き方の希望や体調面の不安まで丁寧にヒアリングし、無理せず続けられる職場探しをサポートしてくれるのが魅力です。
→ランスタッド アフィリリンクを貼る
atGP|配慮ありの職場紹介で「また働こう」と思える支援
atGPは、障害者手帳を持つ方を中心に、高品質な求人を多数取り扱う転職エージェントです。職場の配慮内容や環境を細かく確認し、利用者一人ひとりに合った職場を提案するため、ミスマッチの少ない転職が可能です。面接同行や条件交渉の代行も行ってくれるため、「ひとりで転職活動を進めるのが不安」という方にも安心です。働くことにブランクがあった方や、再チャレンジを考えている方に寄り添う支援が充実しています。
→atGP アフィリリンクを貼る
ミラトレ|体調や不安に合わせて社会復帰をサポートしてくれる
ミラトレは、精神障害や発達障害のある方に特化した実践型の就労移行支援サービスで、「働く前の不安」をリハビリ感覚で解消できるのが特長です。実際の職場を想定した模擬業務やグループワークを通じて、報連相やチーム作業など働くために必要なスキルを段階的に身につけられます。体調や不安に合わせたペースで進められるため、「いきなり働くのは不安」という方でも、安心して社会復帰への一歩を踏み出せる環境が整っています。
→ミラトレ アフィリリンクを貼る
【まとめ】適応障害 仕事 続けられない|働けない自分を責めないで
「私にもできた」——うつ病を経験した私が転職に踏み出し、再出発を果たしたリアルな体験談をまとめました。同じように悩んでいる人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
→関連ページ:【体験談】うつ病で退職した私が、転職で見つけた心がラクな職場
精神疾患があると働きづらい…そんな不安を感じている方に知ってほしい、雇用制度や支援の仕組みをやさしく解説しています。
→関連ページはこちら「精神障害 雇用制度 理解」へ内部リンク
毎日がしんどい、イライラが止まらない…。そんなあなたのために、すぐに試せるストレス対策と職場での工夫をまとめました。
→関連ページ:【保存版】職場のストレスを減らす方法|人間関係と働き方の見直しで心を守る
退職後や再就職時に、経済的に不安を感じていませんか?もしかすると使える支援制度があるかもしれません。対象条件をチェックしてみてください。
→関連ページはこちら「助成金 対象者 条件」へ内部リンク
適応障害で「仕事が続かない」と感じている人へ、職場がしんどい、続かない…そんな悩みと向き合う適応障害の体験談と選んだ選択肢を紹介します。
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