うつ病で退職したけど、もう一度働きたいと思っている人に読んでほしい
うつ病で仕事を辞めたときは、もう自分には働く力がないのではと感じていました。毎日の生活に不安を抱えながらも、「もう一度、自分らしく働きたい」という思いが心のどこかにずっと残っていたのです。そんな中で出会ったのが、無理のないステップで再就職を目指せる支援サービスでした。今回は、うつ病からの退職を経て、心にゆとりを持ちながら働ける職場にたどり着くまでの体験をお話ししたいと思います。
うつ病になった理由と、転職を決意するまでの経緯
以前の職場では常にプレッシャーにさらされ、自分のペースで働けない日々が続いていました。ミスをすると厳しく責められ、相談する余裕もなく心がどんどん追い詰められていきました。気づけば朝起きることさえつらくなり、ついには心と体が動かなくなって退職を選びました。しばらくは何もできない状態が続きましたが、「このまま終わりたくない」という気持ちが少しずつ湧き上がり、再び働くための道を探し始めました。
職場でのストレスが積み重なっていった日々
最初はちょっとした違和感から始まりました。仕事量の増加、人間関係の不安、上司の厳しい言葉に耐えるうちに、知らず知らずのうちに心の余裕がなくなっていったのです。「頑張らなければ」と自分を追い込むほど疲れてしまい、休むことも許されない雰囲気の中で限界を迎えました。誰にも相談できないまま抱え込んだ結果、心が壊れてしまい、ついにうつ病と診断されることになりました。
ストレスが限界に達するまでの自覚症状と気づきの記録
振り返ると、限界を迎えるまでに心と体からのサインはたくさん出ていました。最初はただの疲れや忙しさだと思っていたのが、次第に睡眠や食欲、感情のコントロールにまで影響し、やがて無気力と絶望感に変わっていきました。限界の日、上司の言葉で涙が止まらなくなり、自分でも「これはもう無理だ」と気づきました。ようやく自分の状態を認めて病院へ行き、休職する決断をすることができたのです。
時期 | 当時の自分の状態 | そのときの気持ち | 今ならわかるサイン | 気づいた変化・出来事 |
3ヶ月前 | 忙しいけどなんとかこなしていた | 「みんな頑張ってるし、これくらい普通」 | 過集中・残業の常態化 | 睡眠時間が短くなり、朝の目覚めが悪くなった |
2ヶ月前 | ちょっとしたことでイライラするように | 「最近疲れやすいかも?」 | 感情の浮き沈みが激しくなる | 同僚との会話がしんどくなって避けがちに |
1ヶ月前 | 朝が本当にしんどい。布団から出られない | 「仕事に行きたくない。泣きたい」 | 気分の落ち込み・胃痛・食欲不振 | 会社に向かうだけで動悸がする日が増えた |
2週間前 | 何も楽しくない。やる気が出ない | 「なんのために働いてるんだろう…」 | 無気力・興味喪失・涙が出る | 普段好きだった趣味にも手がつかなくなった |
限界の日 | 涙が止まらない。上司の一言で崩れた | 「もう無理…限界だ」 | 心と体のサインが完全に一致した瞬間 | 早退してそのまま病院へ、休職を決意 |
残業続きと人間関係の板挟みで、心がすり減った
職場では常に業務量が多く、残業が当たり前の日々でした。そんな中で上司と同僚の間に挟まれ、気を遣いながら調整役に回ることも多く、精神的な負担がどんどん積み重なっていきました。「自分が頑張らなきゃ」と無理をしているうちに、心の余裕が削られていき、笑うことも少なくなりました。誰にも弱音を吐けずに耐え続けた結果、気づけば自分でも驚くほど無気力になっていました。
病院で「うつ病」と診断されたときの気持ち
初めて病院で「うつ病」と診断されたとき、正直ホッとした気持ちがありました。「やっぱり自分はおかしかったんだ」と、ようやく今の状態に名前がついたことで、少しだけ肩の力が抜けた気がしました。同時に、情けなさや不安もこみ上げてきて、「この先どうなるんだろう」と涙が止まりませんでした。でも、ようやく立ち止まっていいと言ってもらえたような気がして、少しだけ救われた気持ちにもなりました。
「うつ病」と診断されたときの気持ちと、そこから少しずつ変わっていった心の記録
診断された瞬間は信じたくなくて、自分が甘えているだけだと思いたかったのが正直な気持ちでした。でも、時間が経つにつれて「あのとき限界だった」と認められるようになり、ようやく心のSOSに気づくことができました。最初は不安と恐怖でいっぱいでしたが、少しずつ「うつ病=終わりじゃない」と思えるようになりました。人に頼ること、自分を守ることが、次の一歩を踏み出す力になったと今では感じています。
タイミング | そのとき感じた感情 | 頭に浮かんだこと | 後から気づいた本音 | 今だから言えること |
診断直後 | え…うそでしょ?信じたくない | 「まさか自分が」「怠けてるだけじゃ…」 | 認めたくなかっただけで、ずっと辛かった | 自分のSOSをようやく受け止められた瞬間だった |
帰宅してから | 重いラベルを背負った気がした | 「これからどうなるの?」「もう終わりかも」 | 未来が真っ暗に感じたけど、それは“無知”だった | うつ病=終わりじゃない。ちゃんと「続き」がある |
数日後 | 気持ちがフワフワして現実味がない | 「会社にはどう言おう」「迷惑かけたらどうしよう」 | 社会とのつながりを失うのが怖かった | 人に頼る勇気も「生きる力」の一部だった |
少し落ち着いてから | もう一度、自分の気持ちに向き合いたいと思えた | 「何がしんどかったのか整理したい」 | 自分を守ることを考える余裕が戻ってきた | この時間があったから、再出発の選択ができた |
もう頑張れない。そう感じて初めて休む決意をした
「もう無理かもしれない」と感じた日は、体も心も限界を迎えていました。これまで何とか頑張ろうとしてきたけれど、涙が止まらず、職場に行くだけで呼吸が苦しくなる自分を見て「このままじゃ本当に壊れてしまう」と思いました。頑張ることを手放すのは怖かったけれど、それ以上に自分を守りたい気持ちが勝ち、初めて「休もう」と自分に許可を出しました。その瞬間、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。
うつ病でも転職はできる?私が再出発するまでにやったこと
うつ病になった当初は「もう転職なんて無理」と思っていました。でも時間をかけて少しずつ心を整える中で、自分に合った働き方や環境を探す意欲が戻ってきました。転職支援サービスを利用しながら、履歴書の書き方や面接練習を重ね、無理のないステップで再出発に向けた準備を進めました。焦らず、自分のペースで前に進むことが転職成功へのカギになったと思います。
無理に働かず、まずは自分を休ませることを優先した
何より大切だったのは、無理に働こうとせず、まず自分を休ませることでした。心も体も疲れ切っていた私は、しっかりと休む時間をとることで少しずつ回復していきました。最初は罪悪感もありましたが、「今は治すことが仕事」と思い直し、自分に優しくなるよう心がけました。その時間があったからこそ、もう一度働きたいという気持ちも自然に湧いてきたのだと思います。
無理に働かずに「休む選択」をしたときの葛藤と、見えた気づき
休む前に思っていたこと | 実際に休んでみて感じたこと | 周囲の反応・支え | 自分に起きた変化 | 今思う「休むこと」の意味 |
休んだら負けだと思っていた | まずは「何もしない」ことにすごく罪悪感があった | 友人や家族は思っていたよりも優しかった | 朝起きるのが楽になってきた | 休むのは「再スタートのための準備期間」だった |
他人にどう思われるかが気になっていた | 周囲の目より、自分の体の声を優先すべきだと気づいた | 医師や支援者が「休む選択」を肯定してくれた | 少しずつ自分の気持ちを言えるようになった | ちゃんと休んだからこそ、自分に合った働き方が考えられた |
休職=ブランク=キャリアの終わりだと思っていた | キャリアって「がむしゃらに働くこと」だけじゃない | SNSを一度見ないようにして正解だった | 心が少しずつ回復していくのがわかった | 「休む勇気」こそが人生の大事なスキルだと感じた |
焦らず「回復」に集中した時間が後の転職に効いた
障害者雇用と理解ある職場を探すという選択
障害者雇用という選択をしたときの気づきと、見えてきた“本当に働ける職場”
最初に持っていたイメージ | 実際に調べてわかったこと | 利用してみたサービス | 出会えた職場の特徴 | 感じた安心・変化 |
特別なスキルが必要そう | 「配慮」が前提の職場も多いと知った | ハローワーク、就労移行支援、転職エージェント | 時間の融通がきく/上司が理解者 | 無理しない働き方で心が安定した |
給与や業務内容が制限されるイメージ | 仕事内容は幅広く、キャリアアップも可能だった | エージェントが条件に合う求人を提示してくれた | 面談の段階から“体調への質問”があった | 面接で“無理な期待をされない安心感”があった |
「制度を使う=弱い立場」と感じていた | それよりも“働き続けること”の方が大切と気づいた | オンライン求人サービスも活用した | 通院配慮やフレックス制など柔軟性あり | 「働くのが怖い」が少しずつ消えていった |
配慮のある企業との出会いで「安心して働ける」職場が見えた
転職活動でぶつかった壁と、それを乗り越えた工夫
履歴書の書き方、面接での伝え方に迷った
項目 | 一般的な表現(△避けたい) | ややNGな理由 | おすすめのオリジナル表現(◯使える) | ポイント |
病気について | うつ病で退職しました | ネガティブに響く/説明不足 | 「体調の変化があり、医師の指導でしばらく療養期間を取りました」 | 主語を「病気」ではなく「体調」に |
休職理由 | 働けなくなったため | 無責任に映る可能性 | 「業務との相性や体調面の問題から、いったん職場を離れ自分を見つめ直す時間を取りました」 | 意図と行動に焦点を当てる |
転職理由 | 給与が低かったから | 条件主義に見られやすい | 「自分の体調や価値観に合う環境で、長く働きたいと考えたため」 | 将来を見据えた動機に言い換え |
面接での質問対応 | 「うつ病でした」と事実だけ伝える | 状況が想像しにくい・印象が重くなりがち | 「当時は心身ともにバランスを崩していましたが、今は医師と相談しながら安定しています」 | 病名でなく“経過”で伝える |
前職への言及 | 前の職場は最悪だった | 愚痴や責任転嫁と取られる | 「前の職場では貴重な経験も多くありましたが、自分には環境が合わなかった部分もありました」 | 感謝+理由で印象を柔らかく |
「病気のことをどう説明するか」は最大の悩みだった
エージェントを使ったことで見えた新しい選択肢
転職エージェントを使ってわかったメリット・デメリット早見表
項目 | 利用前のイメージ(△予想) | 実際に使って感じたこと(◯リアル) | 解説・ポイント |
求人の質 | どこも似たような内容が紹介されると思っていた | 非公開求人や「配慮あり」の企業が紹介された | 公開求人と非公開求人のギャップは想像以上に大きい |
担当者の理解度 | ビジネスライクで冷たいかも…? | メンタルの配慮や病歴にも理解があり安心できた | 専門エージェントや相性の良い担当者に当たると心強い |
自分に合う求人の探し方 | サイトで検索する方が早そう | 自分では見つけられなかった選択肢を提案してもらえた | 「自分の条件」を話して整理する作業が案外大事だった |
面接サポート | 面接は結局自分で乗り切るしかない | 質問対策や「言いづらいこと」の伝え方を練習できた | 病歴や配慮事項の伝え方の壁を一緒に乗り越えられるのが◎ |
デメリット | 連絡がしつこい/断れなさそう | 担当によって対応差がある。合わなければ変更も可能 | 合わない場合の切り替え判断は「遠慮しない」が鉄則 |
「誰かに頼る勇気」で前に進むことができた
うつ病での転職に不安を感じている人におすすめのサポートサービス
dodaチャレンジ|配慮ある職場を一緒に探してくれる転職エージェント
dodaチャレンジは、障害者雇用に特化した転職エージェントで、うつ病による転職に不安を感じている方におすすめです。キャリアアドバイザーが一人ひとりの状況や希望を丁寧にヒアリングし、配慮のある職場や自分に合った働き方ができる企業を提案してくれます。書類作成や面接対策も手厚くサポートしてもらえるため、転職活動が久しぶりという方でも安心して進められます。職場選びの不安を一緒に解消してくれる心強いサービスです。
【dodaチャレンジ】
関連ページ:dodaチャレンジの口コミは?障害者雇用の特徴・メリット・デメリット
LITALICOワークス|「働く前の不安」に寄り添ってくれる就労支援
LITALICOワークスは、うつ病など心の不調を抱える方に向けた就労移行支援サービスで、就職前の不安に丁寧に寄り添ってくれます。自己理解支援や生活リズムの安定、コミュニケーショントレーニングなどを通じて、焦らず働く準備を整えられるのが特長です。就職後も定着支援が続くため、「働けるか不安」「続けられるか心配」という方でも、安心して一歩を踏み出せます。無理なく自分に合った働き方を見つけたい方におすすめです。
【LITALICOワークス】
関連ページ:LITALICOワークスの口コミ・評判|利用者が語るリアルな声と就職支援の実力
ランスタッド|大手ならではの安心感と柔軟な求人選びが魅力
ランスタッドは世界的に展開する大手人材サービス企業で、うつ病での転職に不安を抱える方にも安心して利用できるサポート体制が整っています。多様な働き方に対応しており、時短勤務や在宅勤務といった柔軟な求人も豊富。自分の体調や生活リズムに合わせた働き方が選びやすいのが特長です。経験豊富なアドバイザーが寄り添い、無理なく続けられる職場探しをサポートしてくれるため、大手ならではの安心感があります。
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atGP|メンタル面を理解した求人紹介に特化した転職支援
atGPは、障害者雇用に特化した転職エージェントで、特にメンタル面での配慮が必要な方に向けた求人紹介が強みです。企業との事前調整を丁寧に行い、職場環境や業務内容に不安がないかをしっかり確認してくれます。キャリアアドバイザーも障害への理解が深く、「話を聞いてもらえた」という安心感を持つ利用者の声が多数。自分に合った働き方を無理なく探したい方におすすめのサービスです。
→atGP アフィリリンクを貼る
ミラトレ|職場体験付きの支援で、リハビリ感覚で一歩踏み出せる
ミラトレは、実際の仕事に近い訓練を通じて「働く感覚」を取り戻すことを目的とした就労移行支援です。うつ病によるブランクや働くことへの不安を感じている方でも、職場体験や模擬業務をリハビリ感覚で進めることで、無理なく一歩を踏み出せます。グループワークやコミュニケーション練習もあり、実践的なスキルを身につけながら自信をつけられるのが魅力。焦らず段階的に再就職を目指したい方にぴったりです。
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【まとめ】うつ病 転職 体験談|自分を責めなくてもいい働き方がある
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